ワイヤー矯正とは?
歯の表面に『ブラケット』と呼ばれる装置を特殊なボンドで貼り付け、そこにワイヤーを通して少しづつ正しい位置に歯を動かして歯並びを整えていく、もっとも一般的な歯列矯正治療のひとつです。
ワイヤー矯正の器具・機材の種類
クリアタイプorセラミックタイプのブラケット(表側)
ブラケットの種類には、クリアブラケット・セラミックブラットなどがあります。
どちらも見えずらい器具を使いますが、前歯の見えるところは審美性の良いセラミックタイプ(プラスチック)がおすすめで、奥歯は咬合力がかかるため耐久性に優れたメタルタイプを使用します。
目立たないホワイトワイヤーを使用
当院では表側の矯正でもホワイトワイヤーを使用しているため、極力目立たず矯正できます。
舌側矯正(裏側タイプ)
歯の表に器具をつけるのに抵抗がある方や接客業、撮影がある方などにおすすめの、裏側矯正で使用する矯正装置です。外から見えず目立たないというメリットがあります。食べにくかったり、発音しにくいというようなデメリットもありますので、ご希望やライフスタイルに合わせてお選びください。
ワイヤー矯正のメリット・デメリット
ワイヤー矯正のメリット
- 虫歯や歯周病になるリスクを減らせる
- 噛み合わせが良くなることにより食べ物の消化吸収が良くなる
- 笑顔に自身が持てる
- 抜かない矯正なら、場合によっては半年くらいの治療期間で済む
ワイヤー矯正のデメリット
- 保険適応ではない
- 治療期間中に痛みを伴うことがある(2〜3日で慣れてきます)
- 年単位の治療期間がかかることがある
- 治療中は歯ブラシが複雑になる
ワイヤー矯正に適している方・適さない方
ワイヤー矯正はこんな方にオススメ
矯正はケースによっては年単位の長い時間がかかるため、時間がかかることを理解したうえで、しっかりと歯並びを治したいという方に適しています。
- 時間をかけてしっかり歯並びを改善したい方
- 虫歯や歯周病になり、早期に歯を失うリスクを減らしたい方
- 口臭リスクを減らしたい方
- 歯並びが原因で歯を見せて笑えない方
- 歯並びによる発音障害がある方
ワイヤー矯正がオススメできない方
- 時間がかけられない方
- 数年間、定期的に来院するのが困難な方
- 重度の歯周病の方
※短期治療をご希望の方はセラミック矯正もございますので、ぜひ無料カウンセリングにてご相談ください。
歯並びの症例とその説明
過蓋咬合
上と下の歯の重なりが深く、下の前歯が見えにくいくらい深く噛みこんでしまっている状態です。
噛みこんでいる歯で歯茎を傷つけたり、一部の歯に過度な力がかかり歯周の病気になりやすいと言えます。
叢生
顎の大きさと歯の大きさのバランスが悪い事により、歯並びが悪くなっている状態です。
見た目はもちろんの事、歯が磨きにくいため汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病・口臭のリスクが高まります。
上顎前突(出っ歯)
上の顎の骨や上の前歯が前に出ている状態です。これにより、口唇が閉じづらく、口が開いていることが多くなるため口腔乾燥になり、虫歯や歯周病・口臭の原因になります。
下顎前突(受け口)
上の歯より下の歯が前にある状態で、反対咬合や受け口とも言います。歯ではなく、下の顎の骨事態が前に出ている場合もあります。
反対咬合は下の顎の骨の動きを制限するため、顎関節症を発症するリスクが高いと言えます
開咬
噛みしめた時に奥歯は噛んでいるのに上下の前歯の間に隙間があり、前歯で噛めない状態です。前歯で物を噛むのが困難だったり、発音がしにくくなります。
舌突出癖(舌を前に出して飲み込む悪習癖)がある場合があるため、MFT(口腔周囲筋筋機能訓練)が必要になる場合があります。
空隙歯列(すきっ歯)
歯と歯の間に隙間がある状態です。隙間から空気がぬけるような発音になってしまいます。
ワイヤー矯正の料金・費用について
メニュー名 | 仕様 | 価格(税抜き) |
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ワイヤー矯正(全体矯正) | 上顎または下顎のみ | ¥ 700,000〜(リテーナー込み) |
治療方法 : ワイヤー矯正 | ■治療説明 : ワイヤー矯正は、歯の表側もしくは裏側にブラケットとワイヤーを装着することで、少しずつ自分自身の歯を動かす歯並びの矯正を目的とした治療です。 ■治療費 : 250,000円〜980,000円(税抜き) ■治療の副作用(リスク): 歯根吸収という歯の根っこが吸収され、時として根の長さが短くなることがあります。咬み合わせが一時的に変わり顎関節異常が起こることがあります。矯正治療終了後、補綴物の再製作が必要になる場合があります。咬合の変化や加齢変化により歯肉の退縮や歯槽骨の吸収が見られる可能性があります。装置の装着、調整により痛みや口内炎や傷を生じて痛む事があります。清掃不良により虫歯、歯肉炎・歯周炎、歯の変色・着色が起こる可能性があります。矯正治療進行上、抜歯が必要と判断されることがあります。個人個人において、骨格の形態・歯槽骨(歯を支えている骨)や歯肉の健康状態・協力度・治療法の選択(抜歯や非抜歯)などによって治療の限界が決まります。矯正治療後の後戻りは、多少なりともほとんどの患者様に起こり得ます。 ■治療期間 : 3か月〜3年 (5回〜40回) |
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